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お題(4)

Category: 小ネタ  


いつまで続くやら…
 




イザのところに戻ると、イザはカマスを天井から降ろしているところでした。

「イザ、今日の夕食はどうするのですか?」

「そうだね、ポイカのご要望通り、コショウはあまり使わないことにしよう。

その代り生姜を多くすればいい。ポイカ、納屋からサフランと生姜、

そうだな後はヒバーチも少し取ってきてくれ、私はその間にパンを焼いておくとしよう。

ああそれと、プラムのジュースも作るから水差しも出しておいて売れ。

今日手に入ったプラムは、都会の学生が憧れの女学生と食事をする夢さ。

きっとものすごく甘いのだろうけど、ポイカ、お前にはきっとちょうどよく甘いよ」

一通り言いつけると、イザはパンの種を丸めはじめました。

ポイカは言われた通り、納屋に向かいました。




納屋の戸を開けると、様々な香りが一緒くたにまとまってポイカに吹き付けました。

ポイカはしばらく戸を開けっ放しにして、そのグワンと響くような匂いの渦が後ろに遠ざかるのを待ちました。

しばらくすると、納屋の中の空気が外と変わらないようになったと思ったので、

ポイカは納屋の中に足を踏み入れて目当ての物を探し始めました。

ポイカやイザ達は夢を食べる種族で、調味料や香辛料も夢からできています。

例えばコショウはある老兵が見た戦争の頃の夢でした。

その老兵は戦争で10人の部下を率いて敵と戦い、片足を失いながらも気高く陣地に勝利を持ち帰ったのでした。

ポイカはそれが大変なことで、褒め称えるべきすごいことだというのは知っていましたが、

片足を失ったというのがどうにも恐ろしく、コショウのピリリとした味も苦手なのでした。

それよりも、よちよち歩きの男の子が動物率いて泉に行く夢から獲れたバニラの方が何倍も好きなのでした。

目当ての品を見つけ、ポイカが戻ると、イザはヴェルジュとワイン、ヴィネガーを棚から降ろしている最中でした。

「イザ、とってきましたよ」

「ありがとうポイカ」

イザはポイカから便を受け取ると、それぞれの香辛料を取り出して、小皿の上に並べていきます。

「ではポイカ、これらを油が出るまですりつぶしながら混ぜ合わせておいてくれ。

それが終わる頃にはカマスも茹で上がっていることだろう。」

ポイカは頷いてすりこぎを手に持ちました。

後ろからイザの気を付けるように、という忠告がいつものように追いかけてきました。

ポイカ達の種族は夢を食材に変えることはできますが、料理に変えることはできません。

ですからポイカ達はみんな、歩き方しゃべり方と一緒に料理を覚えるのです。

ポイカもイザを手伝って、いくつかの簡単な料理は作れるようになりましたが、

未だにイザはナナイフを扱わせてくれません。

そのナイフは夢の産物を切るために特別にあつらえた物で、

今、イザはそのナイフでカマスを見事にさばいていました。






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 2013_09_13


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