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お題ーーー

Category: 小ネタ  

フィンランド展行ってブルーベリーコーヒーを買ってきました。


閑話休題



コメント投票ありがとうございますww


以下二週間前にいただいたお題、『銀河鉄道の夜』と『イチゴ』の小説です。

色々考えた結果、『銀牙 鉄子の夜』にするか、『銀河を行く!鉄道の旅~スイーツ・イチゴ・フェア~』にするかとか迷いましたが、

ここ二週間、新歓がうまく行ったテンションで、大変ほのぼの系の話になりした。

イチゴをねじ込むのに文字数がかかったので、分割で投稿します。

誤字脱字等ありましたら教えてください。

ちなみにこの話は29日の23時59分59秒に投稿される設定にしてます

初めて使うけど、ちゃんと投稿されるかなー?



以下設定




舞台は産業革命以前のフランスの、田舎に近い町。

時代考証は頑張ってみたが、細かいことは気にしないでください。

宮沢さんの『銀河鉄道の夜』のネタも入っております。

でもほぼオリジナルなので、読んでいたらちょっと分かるネタが増えるって程度です。
 
【午后の授業】


「ではみなさんは、今言ったように乳の流れたあとだと言われたりしていた、このぼんやりとした白い帯が、本当は何かご承知ですか。」

司祭様は大きな本の、見開きいっぱいに描かれた星座の図の、上から下へ白くけぶった銀河帯のようなところを指しながら、みんなに問をかけました。

ハンナが手をあげました。それから四五人が手をあげました。ポイカも手をあげようとして、急いでそのままやめました。

確かにいつだかイザがあれはみんな星なのだと、言っていたのですが、彼の言う言葉はどうにも寝言や予言と大差ないもので溢れているものですから、ポイカは分かったのだか分からないのだか不思議な気持ちになってしまうのです。

ところが司祭様は早くもそれを見つけたのでした。

「ポイカさん。あなたは分かっているのでしょう。」

ポイカは勢いよく立ちあがりましたが、立ってみると、もうはっきりとそれを答えることはできないのでした。

ジャンが前の席から振り返って、ポイカを見てくすっと笑いました。ポイカはどぎまぎして真っ赤になってしまいました。
司祭様がまた言いました。

「大きな望遠鏡で銀河をよっく調べると、銀河は大体何でしょうか。これはこの間、イタリアの学者様が発表して、新聞にも載りました。その新聞は役場の壁に貼ってありましたね。
ポイカさん、あなたは先週にこの町に引っ越してきた時に、町役場にははいりませんでしたか。」

ポイカは黙って首を振りました。司祭様はしばらく困ったようすでしたが、眼をハンナの方に向けて、

「ではハンナさん。」と名指しました。

するとあんなに元気に手をあげていたハンナが、やはりもじもじ立ち上がったまま、やはり答えができませんでした。

司祭様はは意外なようにハンナを見ていましたが、急いで「では、よし。」と言いながら、自分で星座を指しました。

「このぼんやりと白い銀河を大きないい望遠鏡で見ますと、もうたくさんの小さな星に見えるのです。ポイカさんそうでしょう。」

ポイカは真っ赤になってうなずきました。

いつかポイカの目の中には涙がいっぱいになりました。ポイカは天の川が星の集まりだということを知っていました。そしてハンナも知っていました。彼女は、いつも月に一度町役場に貼られる新聞を楽しみしていて、読み逃したことは無かったのですから、天の川が星の集まりだということを知らないはずがありませんでした。

それでも答えなかったのはこの町に引っ越してきて、まだ間もないポイカを気の毒がっての事だと思うと、たまらないほどハンナと自分が哀れなような気がするのでした。

司祭様は言いました。
「ではハンナさん、ポイカさん二人は来週のこの時間までに、町役場に行ってその新聞の記事を紙などに写して、みんなに教えてあげてください
それではここまでです。本やノートをおしまいなさい。」

そして教室中はしばらく、机の蓋をあけたり閉めたりする音がいっぱいでしたが、間もなくみんなはきちんと立って礼をすると教室を出ていきました。









教会を出ると、まだ春になりきれていない風がポイカに吹き付けました。
ポイカは帽子をかぶりなおすと、家に向かって歩き始めました。すると後ろからタッタッタと走る音が聞こえ、

「ポイカ、家に帰るの?」

「ああ、ハンナ。そうですよ、もうしばらくすれば夜になります。」

ハンナは走ったために赤くなった頬に笑みを浮かべました。

「そうね、でも今は明るいわ。町役場に行って新聞の記事をちょこっとノートに写して、家に走って帰る間くらいなら、太陽はきっと空に出ているわよ。」

ね、とハンナはポイカの手をひきました。

ポイカは少しばかりのため息を込めながらハンナに言いました。

「だめですよハンナ。イザが心配してしまうかもしれない。あなたのお父さんだって町を探し回るかもしれませんよ。この間だって君の帰りが遅くなって、大騒ぎになっていたではないですか」

「だから早くいかないと」

「こりませんね…」

ハンナは一度やりたいと思ったことは、最後まであきらめることのない性質だと、ポイカはよくわかっていましたから、ハンナの手から自分の腕をそっと外して、ハンナの一歩前に立って町役場への道を歩き始めました。



役場と教会は少し離れていますから、少し二人は早足で向かいました

「ねえポイカ、あなたはパリ天文台の話は知っている?王様が学者様たちに命じて、今度パリに作るのですって。きっとこの国を代表する素晴らしい天文台になるのでしょうね!」

「ええ、ルイ14世様教育や学問に大変力を入れていらっしゃって立派な方ですよね」

ハンナは夕日に輝く金のおさげを大きく揺らしてうなずきました。

「そのとおりよポイカ!それからポイカ!私は活版印刷というものにも感動したのよ、全く同じ新聞を何百枚、何千枚だって作れるのよ、知っていて?」

ハンナはまるでステップでも踏むようにポイカの前に立って、じっとポイカの蒼い目を覗き込みました。

「ええ、知っていますよ。小さな文字のハンコを何個と組み合わせて大きなハンコを作って、それを紙に捺すと新聞が出来上がるのですよね?」

ポイカがそう答えると、いよいよハンナは興奮で顔を真っ赤にして、声を立てて笑いました。

「そうその通りよポイカ!ポイカはやっぱりすごいわね!ジャンなんて、『女の子の考えてることは分かんないや』って言って、自分はこの間森でイタチの巣を見つけただの、川で友達よりも多く魚を釣っただの、どうでもいい話ばかりするわ…。」

ハンナは少しばかり首を傾けて言いました。そうするとハンナの髪がサラりと流れて、金色のまつ毛に重なって影を作り、彼女がとても憂いているのだということを見ている人に知らせるのでした。

その様子を見るとポイカは、なんだか怖いような逃げ出したくなるような気分になるので、何とかしてハンナを笑わせようと思うのでした。

「ジャンは、彼は彼で物をよく知っている人です。この前彼は、森でたくさんのキノコをとって来ていましたよ。ジャンの家はパン屋ですから、それでおいしそうなパンを作っていました。」

そう言うとハンナは自分のおさげを人差し指と親指で挟んでいじりながら、怒ったような声で私も食べたわ、と言いました。

おおこれはもうジャンの話はしたくないのだなと気づいたポイカは、ハンナにやさしく話しかけて言いました。

「それにしてもハンナは本当にたくさんのことを知っています。新聞をよく読んでいるようですが、お父さんもそうなのですか?」

ハンナは口の両端は少しばかりあげて答えました。

「ええ、私は知ることが好きよ!だってほら、正しいことを知っているということは正しいことができるということだわ。正しいことをすれば誰にでも幸いが訪れるのだと、お父さんも言っていたもの。」

「僕もそう思いますよハンナ。イザも知るということは生きることに必要不可欠だと言っています。」

いつの間にか二人の影が長くなっていました。商店街に差し掛かると道は、森から帰ってきた木こりや猟師、夕飯の材料を買いに来た子連れの女の人でごった返していました。

焼きたてのパンや干し肉の匂い消しのハーブのの香りに混じる、たばこや香水、ほこりのにおいをできるだけ吸い込まないように、ポイカとハンナは息をひそめてスタスタと通り過ぎました。

町役場までもう少し、というところになると、大きなオークの木が立っているのが見えてきます。大きくそびえる木は、沈む夕日を背にするとなんだかお化けのようにも見えました。

「ねえポイカ、ジャンヌはこの間ここでイザを見たのですって。それが夜だったものですから、何やら恐ろしいものが襲い掛かってくるように見えたそうよ。」

『イザ』は北の方の国の言葉で『お父さん』といった意味で、決して名前では無いのですが(彼の本当の名前はサムエルです)、ポイカが彼をイザと呼ぶ様子を見ていた町の人たちが、それを名前だと思ってしまったの始まりに、彼はイザと呼ばれるようになりました。

イザは名前に頓着しない人でありましたから、誰に「イザ」と呼ばれようとも、「おい」だとか「ねえ」だとか呼ばれてさえも、「何だい」と気の良い笑顔で返事をするのです。

自分が呼ばれたかどうかわからないから、人は1つの名前しか持たないのだというのに、何故イザが間違えずに返事ができるのかポイカは不思議なのでした。

「それでねポイカ、彼女はその時、思わず逃げ出してしまったのですって。彼女はできれば謝りたいと言っていたわ。」

ハンナはうかがうようにポイカを振り返って言いました。
イザをお化けと間違えた、という話をして、ポイカが気を悪くしたのではないかと思ったのです。

「そうでしたか、イザは脈絡なく散歩をする人ですからしょうがありません。イザには僕から言っておきますから、ジャンヌには気にしないよう言っておいてくれますか。」

実際のところ、ポイカが何も言わなくとも、彼は最初から気にしてなどいないでしょう。
彼は自分が一部の町の人たちから何と言われているのか知っていて、毎日酒場にセロを弾きに行くのですから。

ハンナはにっこり笑って言いました。
「よかったわ!あなたが怒ってしまったら、どうしようかと思ったの。」

大丈夫ですよとポイカが笑ったところで二人は町役場の前に着きました






人物紹介

ハンナ

活発な女の子。ポイカと同じく教会で司祭様に勉強を教わっている。


ジャン

パン屋の息子。この時代、パンは自分の家で焼くもので、パンを買うのは上流階級の人たち。

とどのつまり彼はいいところの坊ちゃんなわけだが、ハンナはインテリが好みだ頑張れ。


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 2013_04_29


Comments

 

待ってました!舞台設定も含めて良い雰囲気。
誤字脱字に関しては、あえて公開する必要がないかなと思うので、ここには書きません。

あれ、終わっていない。もしかして読み飛ばしたかな?と考えていたら(最初の文も読んだのに気付かなくてごめんね)、分割で焦らされているわけですね。OK。全力で待機します。

コメント投票については、自分の予想は大きく外したので、かなり恥ずかしい。
ZAB  URL   2013-04-30 16:26  

管理人のみ閲覧できます 

このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2013-04-30 17:31  

 

すげえ!
なんか面白そう!
続き期待です
聖  URL   2013-04-30 20:37  

 

さあ、これがいかに銀牙鉄子の部屋につながるのか…
まあここまで来てそんなぶっ飛び展開はないか
後半待機
Miche  URL   2013-05-01 13:21  

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